【あおば社会保険労務士法人代表社員 藤原英理】
介護事業所を悩ませる「人」の問題。職員の採用・定着にまつわる問題を解決し、職場環境の向上を図るため、前回は改正労働施策総合推進法(通称「パワハラ防止法」)を理解し、取り入れる方法を解説しました。
働きやすい職場の条件を職員さんに聞くと、休日休暇がしっかり取れること、また過剰な残業がないことなどが必ず挙がってきます。良好な労働条件を保つことは、職場環境の維持に重要なことで、特に、女性職員の比率が高い介護事業所については必須事項といえます。「一億総活躍時代」を引っ提げて登場した働き方改革関連法は、働く人々それぞれの事情に応じた多様で柔軟な働き方を推奨しており、働きやすい職場をつくるヒントがたくさん盛り込まれています。
今回は、昨年から次々と施行されてきている働き方改革関連法のうち、年次有給休暇に関する部分と、労働時間に関する部分について解説しながら良好な職場環境をつくる方法を考えていきたいと思います。
(残り3376字 / 全3800字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】