日本医療機能評価機構は17日、処方時にアラートが表示される条件に合った方法で電子カルテにアレルギー情報を登録していなかったため、アレルギーがある薬剤を投与した事例が、2015年1月から20年6月まで9件報告されていることを明らかにした。【新井哉】
アレルギー情報を登録する際、薬剤名をリストから選択すると同じ成分の薬剤の処方時にアラートが表示されるが、テキスト入力ではアラートが表示されない仕組みの電子カルテのケースでは、看護師がアレルギー情報の登録に慣れておらず、院内のルールを知らずに「クラビット」とテキストで入力。医師がレボフロキサシン錠を処方した際、アラートが表示されなかった。レボフロキサシン錠が薬剤部より払い出され、別の看護師が患者に渡した。内服1時間後、患者に呼吸困難感と眼瞼浮腫などの症状が出現した。
(残り360字 / 全717字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】