【株式会社ジャパンコンサルタント アンド メディカルサービス代表取締役 森清光】
一度は収束に向かった新型コロナウイルスが、全国的に再燃し始めています。陽性者数は、緊急事態宣言発令時の1日最大数を軽く超える状況となり、東京のみならず、愛知や沖縄などでも、陽性患者収容施設の不足が発生しています。一方で、経済活動促進のために「Go Toトラベルキャンペーン」で旅行を推奨する政府の対応に、国民は戦々恐々とした日々を過ごすことになっています。
医療環境を見ると、5月の診療報酬確定件数が前年同月比75.8%と、2割以上落ち込んでいます。また7月には、岡山県にある整形外科医院が、新型コロナウイルスの影響により全国初の自己破産となり、経営状況が厳しい医療機関の倒産は今後もさらに続きそうな情勢です。
当社では、さまざまな施設業態をヒアリングしておりますが、一様に患者数の減少による売り上げ減の状況を嘆いています。おおよその状況は、中小病院クラスで数千万円から数億円単位、大規模病院では数十億円の売り上げ減の状況が続き、経常赤字も億単位となっています。また、年内どころか、次年度の経営を危惧している医療機関も出始めています。
(残り1984字 / 全2489字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】