骨太方針2020と未来投資会議の「成長戦略実行計画」が17日に閣議決定された。介護関連では、骨太方針にケアプランへのAI活用を推進することなどが明記された。また、成長戦略について分野別の具体的な施策などを示した「成長戦略フォローアップ」には、介護現場の複雑なシフト表の作成などについて、「項目の整合化・標準化に向け、有識者による検討を進め、2020年度までに一定の結論を得る」としている。認知症施策については、予防法の確立に向けて「薬剤治験に即応できる体制を2021年度までに構築する」ことなどが盛り込まれた。【吉木ちひろ】
未来投資会議構造改革徹底推進会合の「健康・医療・介護」会合では、介護現場の負担軽減や生産性向上について議論する中で、資格保有者や語学力など個人の専門的スキルを考慮する必要があるなど煩雑なシフト作成を現場の課題として共有してきた。
これを踏まえて、17日に決定した成長戦略フォローアップには、文書量の削減に向けた取り組みや介護助手などの活用支援と並行して「効率的な勤務管理機能の実装のため、2020 年度より、介護施設における Wi-Fi 環境の整備や、介護現場へのタブレットの導入を強力に推進する」ことが盛り込まれている。
なお、20年度の補正予算では、介護事業所の通信環境整備のための補助上限が当初予算の150万円から750万円まで引き上げられていた。
各施策には、19年から引き続いて記載されている項目も多い。
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