厚生労働省は9日に開催した社会保障審議会・医療保険部会に、医療保険制度改革に向けた議論の進め方を提案した。夏の取りまとめを予定していた後期高齢者の自己負担割合、大病院の定額負担拡大、薬剤費自己負担の引き上げなどについて、取りまとめ時期を年末に延期するとしている。これらの議論は、骨太方針や全世代型社会保障検討会議の方針を踏まえて進めてきたが、全世代型社会保障検討会議が最終報告を年末に延期することとなったため。【ライター 設楽幸雄】
医療保険部会は、2019年末の全世代型社会保障検討会議中間報告と骨太方針に基づく改革工程表を踏まえ、医療保険制度改革の課題とされた事項について、20年1月から議論を開始した。
取りまとめ時期については、全世代型社会保障検討会議が最終報告を20年夏としていたことから、医療保険部会も同様に20年夏としていた。
2月から3月にかけて議論したテーマは、▽後期高齢者の自己負担割合▽大病院の定額負担拡大▽薬剤費自己負担の引き上げ▽保険料・公費負担、患者負担についての総合的な対応-など10項目に及んでいる。
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