日本慢性期医療協会(日慢協)は3日、膀胱留置カテーテル持ち込み患者についての調査結果を公表した。回答病院への新入院患者における、膀胱留置カテーテルの持ち込み率は10.6%と予想より低い結果だったが、このうち、急性期機能を有する病棟からの持ち込みが全体の6割超となり、慢性期病院において積極的に膀胱留置カテーテルを抜去する取り組みが必要だとしている。【齋藤栄子】
日慢協は、「急性期治療後に慢性期病院へ紹介入院されてくる患者の多くは重症度が高く、寝たきりが多いという理由で尿道カテーテルが留置されたままの入院が多い」との視点から、調査を行った。
調査は、▽療養病棟入院基本料1▽地域包括ケア病棟▽回復期リハビリテーション病棟▽障害者施設等入院基本料▽特殊疾患病棟入院料▽介護療養型医療施設-を持つ会員施設への新規入院患者を対象に、2019年9月1日-10月31日の期間に行われた。回答数は、153施設386病棟(病床数計1万9,677床)=表=。
対象入院患者数は1万198人で、内訳は、▽他院または自院の他病棟からの入院総数7,347人▽老健からの入院193人▽特養からの入院228人▽自宅・居住系施設からの入院2,430人。「他院または自院の他病棟からの入院総数」のうち、「急性期機能を有する病棟」からの入院は4,874人だった。
表 回答病床数(n=19,677)
※日慢協資料より作成
対象入院患者数1万198人のうち、
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