2019年度の調剤医療費は7兆3,697億5,923万円で、前年度比3.2%増となった。前年度は薬価改定の影響で2.1%減だったが、その落ち込み分を上回る伸びとなった。また、19年10月に消費税増税に伴う薬価の引き下げ改定があったが、薬価改定のなかった17年度の1.7%増を上回る伸びとなった。日本薬剤師会が集計した。【ライター 設楽幸雄】
日薬の集計によると、調剤医療費の伸びは、15年度8.4%増、16年度2.9%減、17年度1.7%増、18年度2.1%減、19年度3.2%増と推移している。
薬価改定のない年は伸びるが、薬価改定の年はマイナスとなり、その繰り返しが続いている。15年度の高い伸びは、ハーボニーなどC型肝炎新薬の登場によるもの。その反動も加わって16年度はマイナス幅が拡大した。
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