【株式会社メディチュア 代表取締役 渡辺優】
■回リハ病床の多い地域は高稼働率・高回転・高実績指数の達成が難しい
前回に続き、2018年度の病床機能報告で回復期リハビリテーション病棟入院料の状況を見た。都道府県別の人口10万人当たり回リハ病床数に応じて、都道府県を3グループに分けた。それぞれのグループで、病床稼働率と平均在棟日数の分布を比較した=グラフ1=。
グラフ1 人口10万人当たり回リハ病床数の3区分による病床稼働率(左)と平均在棟日数の病棟割合(右)
病床機能報告データ(18年度データ。各都道府県のウェブサイトでデータが公開されている20府県)を基に作成 ※グラフ2も同様
回リハ病床数の多い地域では、病床稼働率が90%以上の病棟の割合が低い。また、平均在棟日数は、80日以上の病棟の割合が高い。このデータから判断すると、回リハの病床数の多い地域では、稼働率を高めることが相対的に難しく、在棟日数を延ばさざるを得ない状況にあると想定される。
さらに、実績指数も同様に比較した=グラフ2=。相対的に回リハ病床数の少ない地域では、実績指数が50以上の病棟割合が高い。また、実績指数が30未満の病棟割合は低い。
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次回配信は3月4日5:00を予定しています
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