東京都は19日までに、2018年度の東京都病院会計決算審査意見書を公表した。都監査委員会が病院経営本部を対象に実施した審査の結果などを記載したもので、3年連続で経常損失を計上し、都立病院改革実行プラン(新改革実行プラン)で掲げている目標数値を達成できなかった状況を取り上げ、「より徹底した経営改善を進めなければならない」としている。【新井哉】
18年度の医業収益は、前年度比26億3600万円増の1379億7000万円、医業費用は同22億円増の1569億4500万円で、医業損失は前年度よりも4億3500万円多い189億7500万円となった。
意見書では、病院事業について、「普通病院6、小児病院1、精神科病院1の計8病院において、病床数4905床(前年度比92床減)の施設規模により運営されている」と説明。自己収支比率は、例年75%程度の水準で推移している中、18年度は医業収益の増加などによって前年度と比べて若干改善しているとする一方、「病院の不断の努力により経営状況には改善の傾向が見られるものの、新改革実行プランで目標とする経常収支比率等の各目標値には及ばない状況である」と指摘している。
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