中央社会保険医療協議会は18日の総会で、次回診療報酬改定に向けた個別事項の議論を開始した。厚生労働省は「その1」として「リハビリテーション」を取り上げ、疾患別リハビリなどの算定が増加している中で、管理栄養士による摂食嚥下障害の改善、ロボットや機能的電気刺激(FES)を用いたリハビリの効果が出ていることの評価、また、実施計画書の記載項目・様式の整理などの見直しを提案した。基本的に支持されたが、診療側委員からは、より具体的な要件緩和を求める意見が上がった。【ライター 設楽幸雄】
リハビリテーションの現状と課題について厚労省は、▽疾患別リハビリテーション料、リハビリテーション総合計画評価料、摂食機能療法等の算定回数は経年的に増加傾向▽摂食嚥下障害のある脳卒中患者は、管理栄養士が重点的に関わることで経口摂取への移行割合が向上▽療法士による訓練の補完として、ロボットやFESを用いたリハビリテーションが有効との報告がある▽リンパ浮腫は、原因疾患や介入時期等のガイドラインが整備されている▽リハビリテーション総合実施計画書等について、現場の運用の実態等を踏まえ、記載項目及び様式等の整理を検討する必要がある-と指摘。
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