日本の医薬品市場は、特許期間中の新薬が販売金額で6割を占める状況になったことが明らかになった。新薬創出等加算の効果であり、その対象品目は、大幅に絞り込まれた抜本改革から1年で増加に転じた。一方、長期収載品と呼ばれる、特許切れで後発品の出ている先発品は、ついに2割を切った。後発品は市場全体の数量シェアを45%まで拡大したが、金額シェアは16%にとどまっている。【ライター 設楽幸雄】
厚生労働省が19日に官報告示した10月1日実施の消費税増税対応薬価改定の結果だ。医薬品市場の状況は、この薬価改定の基礎資料として2018年9月取引分を対象に実施した薬価調査で明らかになった。全卸業者が全国の医療機関、薬局に対して9月に納入した全ての医薬品の納入数量と納入価格を調査したもの。
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