【千葉大学医学部附属病院 副病院長、病院経営管理学研究センター長 井上貴裕】
2018年度診療報酬改定の重要項目の一つに入退院支援加算が挙げられる。16年度改定では、「退院調整加算」が「退院支援加算」に名称変更され、評価も引き上げられたが、今回は、入院時からの支援を評価する観点から「入退院支援加算」となった。
持参薬の確認や栄養状態の評価などは従来、入院後に実施していたが、最近は外来で行う流れが確立されつつある。入院時支援加算は200点と決して高くはないが、これまで薬剤師が外来で予定手術患者などの持参薬を確認したとしても病棟薬剤業務実施加算の対象にはならず、報酬は何も付かなかった。今回評価されたことは、前向きに捉えたい。
入院後はすぐに治療や検査を行い、診療密度が高い医療の提供が求められているが、そのようなことを支援する仕組みが評価された意義は大きい。
今回は、今後さらに重要性を増していく入退院支援加算について考えてみたい。
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