【NPO法人イージェイネット代表理事 瀧野敏子】
前回は、「感情処理法」と「心理ゲーム」について、心理カウンセラーの小松千恵さんに話を聞きました。今回は、「人格適応論」と「ストローク」について、実際の事例を挙げつつ、対応のヒントについて尋ねます。
■わがままな医者を院長はどう扱うか?
瀧野 病院長が日々、相対するのは診療科部長や看護部長です。
そもそも病院のお医者さんは、みなさん個人事業主的なメンタリティーで発言したり、行動したりしていて、部長でもヒラでも院長の言うことを聞かない人がいるようです。
一般企業だと、子会社の社長であったとしても、親会社の方針に沿って動くいわば「会社の管理人」であって、本社の大方針に背くことなどあり得ませんが、医療法人の病院長の方々は、医師のわがままに手を焼いているとよく聞きます。
医者は頭もよく回るし、例えば外科医なら自分が辞めるとここの外科は成り立たないと分かっているので、人によっては病院にいろんな条件を突き付けてくる。このような扱いにくい医者に、病院長がうまく対処する方法はあるのかしら?
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