【ハイズ株式会社 代表取締役 裴英洙】
経営コンサルティングの仕事をしていますと「医師のコスト感覚」についての相談をよく受けます。医療材料を湯水のように無駄遣いする医師、どんどんと新しい機器を買ってしまう医師、何も考えずにコピーをして書類の山を築く医師、新しい物を購入しては使い切らない医師…。
1円でも無駄にしたくない経営者からすれば、モノがあふれる医療現場を目にすると小言の一つでも言いたくなるでしょう。経営者のみならず、管理職にとって「コスト意識」は常に頭から離れないかもしれませんが、医師を含めた一般の職員にとっては、意味するところは分かるが、いまひとつ自分のこととして落とし込めていないという人が多いのが現実です。「なぜ、コスト、コストとお金の話ばかりするのか?」と反発する医師も少なからずいます。そのような医師は「コストカット=お金の節約」と解釈し、お金の話になると、アレルギー反応を示しがちです。果たして、コストカットはお金の節約だけが目的なのでしょうか?
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次回配信は4月18日5:00の予定です
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