厚生労働省は、これまで明確な基準がなかった診療報酬上の心理職の評価について、公認心理師に統一する案をまとめた。2018年度に公認心理師の最初の国家試験が行われることを踏まえた措置。同省は、公認心理師が一定程度養成されるまで、診療報酬の評価対象となっている臨床心理技術者(臨床心理士など)についても「公認心理師とみなす」との見解を示している。【新井哉】
■診療報酬で評価されている臨床心理技術者
医療機関などで勤務する心理職の資格については、各団体の認定者の知識や技量に差があるのが実情だ。こうした状況の改善を目指し、15年9月に公認心理師法が成立、17年9月に施行され、国家資格を持つ専門職が創設された。第1回試験が18年度に行われる予定。大学院の修了者以外にも、医療機関などに勤務する心理職種の「現任者」が国家試験を受けられる特例が設けられている。
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