厚生労働省は8日の中央社会保険医療協議会(中医協)・総会に、腹膜透析や腎移植の推進に向けた取り組み、実績などを診療報酬で評価することなどを提案した。透析患者が増加する中、血液透析よりも患者のQOL(生活の質)が高い腹膜透析や腎移植を普及させるのが狙い。厚労省案に対し、委員から強い反対意見は出なかった。【大戸豊、松村秀士】
厚労省によると、2015年の国内の慢性透析患者数は約32万人。その人数は毎年、約5000人増えており、透析を10年以上続ける患者も増加している。また、国内では腎代替療法での血液透析の割合が海外よりも高い一方、腹膜透析や腎移植の割合が低い。しかし、腹膜透析や腎移植は、血液透析に比べて生活の制約や食事・飲水の制限が少ないなど患者にとってのメリットがある。
(残り559字 / 全896字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】