中央社会保険医療協議会が6日に開いた総会では、2018年度診療報酬改定に向け、入院医療の評価体系の抜本的な見直し案を厚生労働省が提案した。一般病棟入院基本料、療養病棟入院基本料を、「長期療養」「長期療養-急性期医療」「急性期医療」の3つに再編・統合し、看護職員配置などの「基本部分」と診療実績に応じた「実績部分」を組み合わせて評価するものだ。【大戸豊】
二つの評価の組合せによる入院医療の評価体系(イメージ) クリックで拡大
中医協資料より
厚労省は、中医協が11月24日に開いた総会で、急性期入院への評価体系の見直しを提案。今回は、これを回復期と慢性期の入院医療にも拡大させた。
厚労省案では、現在の特定入院料のうち、回復期リハビリテーション病棟入院料や地域包括ケア病棟入院料を「長期療養-急性期医療」に組み込んだ。基本部分の評価には、看護職員の配置や平均在院日数などの指標を使うほか、入院基本料の加算などは、現在の入院基本料との整合性を確保しつつ、「新たな体系に再編・統合する」としている。
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