中央社会保険医療協議会(中医協)の「DPC評価分科会」は29日の会合で、短期滞在手術等基本料に該当する手術などの診断群分類について、一定の要件で点数設定方式Dに設定することを了承した。【大戸豊】
■「DPC請求優先すべき」との意見受け、要件示す
現在のルールでは、短期滞在手術などを実施した場合、DPC対象病院でも短期滞在手術等基本料を出来高で算定している。しかし、中医協の「入院医療等の調査・評価分科会」などの議論で、合併症まで選択できるDPCでの請求を優先すべきだとの意見が出ている。これに伴い、DPC評価分科会では、そのための要件を厚生労働省が提案した。
点数設定方式Dは、入院期間Iを「1日」で固定し、入院初日に入院基本料以外の報酬がすべて支払われる。厚労省の見直し案では要件として、▽期間Iの日数が5日以内▽一定程度の症例数が存在▽手術の分類(DPC9桁目が0)▽MDC1から17―が挙げられた。この要件に当てはまらず、症例数が少ないものなどに関しては、従来の方式で設定することも示された。
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