【株式会社メディチュア代表取締役 渡辺優】
■入院医療ニーズの変化に弾力的で円滑な選択・変更を推進するとは
24日の中央社会保険医療協議会(中医協)では、急性期病棟の入院料の新たな評価体系(案)が示された=図=。「重症度、医療・看護必要度」(看護必要度)は、現行制度で、7対1入院基本料では25%(200床未満は23%)のハードルが設定され、10対1入院基本料では12%、18%、24%の3段階の加算が設定されている。
今回示された新たな評価体系(案)では、「診療実績に応じた段階的な評価」として、7対1と10対1の看護配置に関係なく、3段階に評価される案が示されている。図は当然、模式的なものだろうから、3段階なのか、何段階まで増やすのかは定かではない。ただいずれにせよ、段階的な評価を行う場合の診療実績とは、看護必要度を指すのだろう。
図 一般病棟入院基本料(7対1、10対1)の評価体系(案)
中央社会保険医療協議会総会(第373回、2017年11月24日)資料
また、新たな評価体系(案)の資料のメッセージラインには、「将来の入院医療ニーズの変化に対応する病棟への弾力的で円滑な選択・変更を推進する」とある。これが新たな評価体系(案)導入の意図の一つなのだろう。
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次回配信は12月13日5:00の予定です
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