中央社会保険医療協議会(中医協)の「入院医療等の調査・評価分科会」は9日の会合で、こう着していた「重症度、医療・看護必要度」(看護必要度)の測定にDPCデータを活用する新しい仕組みについての議論に一応の決着をつけた。「急性期の入院医療」を把握する評価手法を検討していくという長期的な展望を示しつつ、“スモールスタート”できる部分を模索していくとみられる。分科会長一任で検討結果についての報告書をまとめ、中医協総会に提出する。【大戸豊】
前回2日の分科会で厚生労働省が報告した分析結果では、看護必要度を現在の方法で測定した場合と、DPCデータ(EFファイル)を使って測定した場合とで、「重症」に該当する患者の割合に開きがあり、2018年度からの導入は困難だとの声が大勢を占めた。
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