厚生労働省が8日の中央社会保険医療協議会(中医協)に報告した医療経済実態調査の結果によると、2016年度の一般病院全体の損益状況はマイナス4.2%となり、15年度(マイナス3.7%)から低下した。16年度診療報酬改定で本体がプラス0.49%になったことなどから医業収益は伸びたが、給与費の増加が響いた。一般診療所と保険薬局も悪化し、歯科診療所は改善した。【君塚靖】
医療経済実態調査は診療報酬改定の前の年に実施され、今回は15、16年度の通年の1施設当たりの損益状況(医療・介護に関する損益差額を収益額で割った損益差額率)を調べた。この結果は、18年度診療報酬改定の基礎資料になる。
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