中央社会保険医療協議会の「入院医療等の調査・評価分科会」が2日に開いた会合では、特定集中治療室(ICU)の入院患者への生理学的指標に基づく項目の測定方法を話し合った。生理学的指標の導入について委員から反対意見はなかったが、例示された「APACHEII」(以下APACHE)スコアに対し、指標としての正確性を疑問視する意見や、測定が現場の負担にならないように配慮を求める声が出た。【大戸豊】
■ICUの生理学的指標、正確性や時間軸が課題に
APACHEは、ICUにおける入室24時間以内の生理学的指標に基づく重症度スコアで、厚生労働省は、これを使用することで、各医療機関のICUにおける標準化死亡比(=実死亡率/予測死亡率)の算出が可能となり、医療機関ごとの客観的な比較も可能になるとしている。
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