【社会医療法人石川記念会 HITO病院 リハビリテーション部リハビリテーション科 理学療法士 村上雅之】
■はじめに
皆さん、キーボード入力は得意ですか?あるタイピング資格では10分で2000文字を打ち込むという試験があるようです。1分間に200文字・・・。私にはできません。それに比べ、話すことは簡単です。日本語さえ話すことができればよいのですから。
残念ながら、医療現場では日々の診療記録を中心として、各種書類・議事録などさまざまな入力業務がありますが、医療人としては、少しでも患者に関わる時間に集中したいというのが本音だと思います。そこで、当院では業務効率改善と医療の質向上にICTで取り組む「未来創出HITOプロジェクト」の一環として、音声認識ソフト「AmiVoice」※を導入しました。
※株式会社アドバンスト・メディア社製
AmiVoiceには、医療用語に特化した音声認識ソフトがあります。実際のデモンストレーションの中でも、専用マイクのボタンを押し、話すだけでテキストが画面に現れます。「速い」と「簡単」という点について特に印象的で、初めて使用した時に周囲から思わず驚嘆の声が漏れたのを覚えています。当院では現在、医師、看護師、コメディカルが活用していますが、今回は、リハビリテーション科(以下、リハ科)で、AmiVoiceを用いて診療記録を効率化した事例をご紹介します。
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