精神科救急入院料を届け出ている医療機関数と病床数が増加傾向にある―。中央社会保険医療協議会が18日に開催した総会で、厚生労働省は、精神科急性期病棟の医療体制の評価の在り方を見直す方向性を示し、大筋で合意を得た。隔離や身体的拘束といった行動制限を受けている患者に対する看護援助の「観察」について、特に負荷がかかっている夜勤帯の評価が来年度の診療報酬改定で見直される可能性が出てきた。【新井哉】
■隔離・身体拘束中の患者の看護が焦点に
なぜ、精神科救急入院料の届け出が増えているのか。措置入院と医療保護入院が増加傾向にあることが、要因の1つとして挙げられる。精神科救急入院料の施設基準を満たすには、年間の新規患者のうち、▽措置入院▽緊急入院▽医療保護入院▽応急入院▽鑑定・医療観察法入院―の患者が6割以上を占める必要がある。
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