医療機関のウェブサイトで虚偽・誇大な「不適切表示」が279件あった―。厚生労働省は今月4日に開かれた「医療情報の提供内容等のあり方に関する検討会」に対し、8月下旬から始めたネットパトロールの“成果”を報告した。ガイドラインに抵触する疑いのあるケースについては、医療機関に通知して改善を促す方針だ。医療機関のサイト表示の課題や厚労省の対応を探った。【新井哉】
■自治体と連携、不適切表示を“撲滅”へ
美容医療サービスに関する相談件数は年を追うごとに増え、トラブルの報告が絶えない-。厚労省が医療機関のサイトを監視する事業を始めた背景には、こうした事情がある。美容医療サービスを利用するきっかけについて、厚労省は「ウェブサイトに誘引された消費者の割合が高い」と指摘。医療機関のホームページなどの適正化を図ることが、喫緊の課題となっている。
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