中央社会保険医療協議会のDPC評価分科会は28日に開いた会合で、機能評価係数II(係数II)の見直しをテーマに話し合った。厚生労働省はこれまで、専門病院への配慮だとして「カバー率係数」がゼロにならないように引き上げてきたが、来年度からは行わない案を提示。委員の賛否は分かれた。【佐藤貴彦】
カバー率係数は、DPC対象病院ごとの実績を診療報酬水準に反映させる係数IIの一部で、「さまざまな疾患に対応できる総合的な体制」の整備を相対的に評価する。28日の会合で厚労省は、この係数の算出方法の見直しを提案した。III群の病院のみを対象に、係数がゼロにならないように調整する現行ルールを廃止するもので、同省は、ほかの係数や病院群に同じルールがないことを理由に挙げた。
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