【小倉記念病院経営企画部企画広報課 PRプランナー 松本卓】
皆さん、こんにちは。小倉記念病院の松本と申します。
今回、私がお伝えするのは「マーケティングのお話」。と言っても、ターゲティングやポジショニング、セグメンテーション、マーケティングミックス、4P、4C、5フォース、プレファレンス、エボークト・セットなど、小難しいお話をするつもりはありません。こういったものはマーケティング関連の本を20冊ほど読めば、だいたいの理屈は分かります。医療業界はデータも豊富にそろっていたりするので、何となく「マーケティングっぽい」ことはできるはずです。
今、この記事をご覧いただいている「あなた」のためにお伝えできることは、小倉記念病院(北九州市)の具体的な「コミュニケーション」ではないかと思います。
「マーケティングの仕事」とは、
・自社ブランドが勝てる土俵を探し出し売れるようにすること
・生活者の頭の中に自社ブランドが選ばれる必然を作ること
・競争に有利なブランドイメージを築くこと
・生活者との接点(ブランドタッチポイント)においてユニークで好ましいコミュニケーションの積み重ねを行うこと
つまりは「ブランディング」です。
マーケティングに出てくるカッコいい横文字の言葉を並べたとしても、最終的にはコミュニケーションの良しあしが大きく影響します。つまり、人の心を動かし「共鳴」してもらうためのクリエイティブ(良好な関係を構築するコミュニケーションの仕組み)がものをいいます。
■医療マーケティングあるある
医療マーケティングの世界では「あるある」と言えるパターンが幾つかあります。
「本も幾つも読んだし、データもあれこれイジりながら、戦略っぽいものを作ってみるけど、なんかうまくいってないなぁ」と感じているあなた。勝手に断言します。それは「コミュニケーションが欠落しているから」です。
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次回配信は8月10日5:00の予定です
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