【株式会社医療経営研究所 伝え方コンサルタント 佐藤健太】
皆さん、こんにちは!
伝え方コンサルタントの佐藤健太です。病院の事務職員の「プレゼンテーション力の強化」をテーマにお伝えしているこの連載も、ついに最終回になります。
最後は、「緊張せずにプレゼンに臨む秘訣」について説明したいと思います。これまで4回にわたって、さまざまなプレゼン技術をお伝えしてきましたが、どれだけ技術があっても、本番で緊張してしまい、身に付けた力を発揮できなければ意味がありません。
■まずは準備と練習の徹底を
いきなり正論になりますが、兎にも角にも、準備と練習をしっかりやる以上の対策はないと言えます。
例えば、地域の医療職や介護職を前にプレゼンをすることになったとします。3日前から資料の作成に取り掛かり、当日ぶっつけ本番で臨むのと、1カ月前から資料の作成を始め、本番までに何度も練習を繰り返して臨むのとでは、緊張の度合いも全く異なるでしょう。「これだけ準備してきたのだから大丈夫!」と、心から自信を持てるくらいまで準備をすることが大切です。
私自身、年間100回近く、これまで1000回以上のプレゼンを行ってきましたが、できる限り時間をかけて資料を作成することと、本番までに最低5回は練習することは、今でも欠かしません。
「忙しくて、そんな時間なんてない」と思うかもしれませんが、時間はつくるものです。「朝、いつもより30分早く起きてみる」「テレビを見る時間を少し減らしてみる」など、工夫さえすればいくらでも時間をつくり出すことができます。たとえ短くても、積み重ねれば結構な時間になります。しっかりと優先順位をつけるようにしましょう。
◆「他人を観察している」と思え!
「でも、それってなかなかできなくないですか?」「つい先送りしてしまったり、『何とかなるだろう』と高をくくったり…」―。読者からこんな声も聞こえてきそうです。
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