【社会医療法人輝城会 医療・介護経営研究所所長 竹田和行】
前回は、施設基準の担当者に必要な資質などを説明しました。今回は担当者として誰が適任なのかを考えます。
行政官として施設基準の指導をしていた経験から、施設基準の担当者は立場や肩書が重要だと感じています。言ってしまえば、担当者に立場や肩書が伴わないほど、その病院の施設基準の管理・運用はダメなことが多いと感じていました。
例えば、担当者が事務員や事務主任の場合、適時調査の際に指摘事項が多く、届け出の書類の管理もずさんなケースが多かったと記憶しています。当時はそれが単なる偶然だと思っていました。
しかし、事務局長や事務長が先頭に立ち、施設基準を管理しているような病院は、比較的レベルが高かったのは事実でした。最近になってその理由を考えたところ、なるほどと思える背景が見えてきました。
なぜ、立場や肩書が重要になるのか、前回示した管理担当者に求められる6つのポイントに沿って説明します。
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次回配信は7月11日5:00の予定です
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