【社会医療法人社団正志会 南町田病院医事課 吉尾勝昭】
今回は医事課業務の効率化に向けた取り組みを紹介します。
南町田病院(東京都町田市)は都指定二次救急医療機関で、DPC対象病院です。23の診療科があり、急性期病床(10対1)188床、回復期リハ病棟34床の計222床を運営しています。
医事課員は、外来担当14人と入院担当5人です。
業務の効率化を進めた理由は、時間外業務の増加でした。2014年4月から3カ月間の時間外業務の状況を調査したところ、1人・1カ月当たり平均26時間でした。必要以上の時間外業務は人件費だけでなく、職員の負担も増やします。
レセプトの提出期限があるため、医事課では、毎月一定の時期に業務が集中します。しかし、時間外業務を減らすことだけに注力すると、レセプト入力でミスが目立つようになり、病院の収入減につながりかねません。
■電話の取り次ぎを減らし、会計業務に集中
残業時間の業務内容を確認すると、レセプト請求が7割を占めていました。そこで、日常業務を整理し、可能な限り業務時間内にレセプト点検の作業をすれば、時間外業務を減らせると考えました。
グラフ1 時間外業務の内訳
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