【山崎祥光(御堂筋法律事務所)弁護士、医師】
前回は、改正個人情報保護法が医療・介護業界にどのような影響を及ぼすのか、一般論でご説明しました。今回は、具体的な医療・介護現場での場面を示しつつ、どのような対応が必要か、解説します。
1.情報取得時
まず、医療機関・介護施設が患者・利用者の個人情報を取得する場面です。一般論として以下の点に注意が必要です。
1 法改正に伴い、要配慮個人情報については、情報取得の際にも本人の事前同意が原則として必要
2 本人以外からの情報取得は第三者からの取得に当たり、個人データ提供に当たる場合は、その点についても本人同意が原則として必要
※第三者からの個人データ取得時の確認・記録義務、第三者への個人データ提供時の記録義務については後述します。
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