【株式会社ウォームハーツ代表取締役 長面川さより】
2018年度は診療報酬・介護報酬の同時改定が行われます。3月22日には、中央社会保険医療協議会(中医協)と社会保障審議会介護給付費分科会の委員が意見交換をしました。医療と介護、二つの報酬がどのように関連しながら、切れ目のない医療提供に結びついていくのか注目されます。
病院内でも、要介護認定を受けている患者の情報が、各部門に伝わっているでしょうか。介護保険・介護報酬を含む情報についても部門間で情報共有し、関連項目を把握しながら、確実に収入につなげていきましょう。
■「認知症加算」が「認知症ケア加算」につながる
介護報酬改定の動きに着目すると、診療報酬改定の動向が見えてくることがあります。2015年度の介護報酬改定では、「中重度の要介護者や認知症高齢者への対応の更なる強化」が基本的な方向性の一つとされました。このような中、通所介護事業所での介護サービスに対し、認知症加算(1日60単位)、中重度ケア体制加算(1日45単位)が新設されました。
認知症加算は、日常生活自立度III以上の利用者が2割以上、中重度ケア体制加算は、要介護3以上の利用者が3割以上であることが要件です。介護報酬が先行するかたちで、認知症患者・中重度者の積極的な受け入れを評価していることが分かります。
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次回掲載は5月26日5:00を予定しています
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