昨年春の診療報酬改定で新設された「認知症ケア加算」を、1月までに届け出た病院が全国に約2000施設あり、半年ほど前と比べて3.6倍に増えたことがCBnewsの調査で分かった。同加算を算定可能な入院料のいずれかを届け出る病院の3割近くに当たる。【佐藤貴彦】
「認知症高齢者の日常生活自立度」がランクⅢ以上で、重度の意識障害がない患者をケアして算定する。2区分で、同加算1が一日につき150点(入院15日目以降は30点)、同加算2が30点(同10点)。身体的拘束を実施した日は加算点数が4割減算される。なお、同加算1と「精神科リエゾンチーム加算」は併算定できない。
同加算1の施設基準は、医師や看護師らで構成する「認知症ケアチーム」が病棟を巡回し、職員らに助言することなど。同チームの看護師は常勤で、認知症患者の看護経験を5年以上持ち、600時間以上の研修を修了した人に限られる。一方、同加算2は、9時間以上の研修を受けた看護師を各病棟に配置することなどだ。
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