【医療法人社団三喜会鶴巻温泉病院地域連携室室長・岩川彰子、リハビリテーション部 チーム統括科長(兼回復期チーム係長)・大滝雄介】
鶴巻温泉病院(神奈川県秦野市)では、回復期リハビリテーション病棟(以下、回復期リハ病棟)を4病棟(全206床)運営しており、すべての病棟で「回復期リハ病棟入院料1(体制強化加算)」を取得している=図1=。回復期リハ病棟では専従医師1人と専任医師を各病棟に2-3人、専従MSW1人と専任MSWを各病棟に1-2人配置している。リハ職員は専従で、理学療法士(PT)13人、作業療法士(OT)12人、言語聴覚士(ST)4人、専任ではPT42人、OT28人、ST15人を配置しており、全国(回復期リハビリテーション病棟協会調査)と比較しても、体制を充実させている=グラフ1=。
図1 鶴巻温泉病院の回復期リハ病棟の配置(赤枠部分)※ 2016年4月現在
グラフ1 鶴巻温泉病院の回復期リハ病棟の1病棟当たり平均専従職員数(全国比較)
全国:回復期リハ病棟協会調査データ(2016年8-9月)より
当院:当院回リハ病棟データベース(2016年8-9月)より
■疾患別の入院患者割合について
当院の回復期リハ病棟の入院患者割合(疾患別)は、2015年度の入院実績からも、全国の実績と比べて、「脳血管」患者の比率が高い=グラフ2=。特に高次脳機能障害を呈する「回復期リハ算定上限180日」の比較的重症の患者を多く受け入れていることが分かる。
グラフ2 鶴巻温泉病院の回復期リハ病棟の疾患別入院実績(全国実績との比較)
■近隣主要急性期病院との連携について
回復期リハ病棟では、近隣の主要急性期病院との連携強化を目的に14年度から連携強化プロジェクトをスタートし、「病院訪問」「広報活動」「入院審査」の3本柱で取り組んできた。
次回配信は1月30日5:00を予定しています
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