日本医師会(日医)は22日、前日の経済財政諮問会議で民間議員から「薬価の議論と併せて診療報酬の改定についても諮問会議で議論すべき」との意見があったことについて、「まさに青天のへきれきで極めて遺憾」などとして、診療報酬改定の議論は中央社会保険医療協議会(中医協)ですべきだとする横倉義武会長名の緊急見解を公表した。【君塚靖】
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日医は見解の中で、「中医協は1961年の社会保険医療協議会法の一部改正以降、診療側委員と支払側委員とが、保険契約の両当事者として協議し、公益委員がこの両者を調整するという三者構成をとっている」とした上で、「極めて民主的な会議となっている」と強調している。 さらに、諮問会議が診療報酬体系について踏み込んだ議論をすることは、法令上の観点からも大きな問題と指摘するだけでなく、「医療に対する経済の論理を強めてはならない。国民に必要な医療を提供するには、財政の立場のみで議論することは言語道断で、日本の医療を誤った方向へ導いてはならない」などとしている。
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