介護保険制度の見直しを検討する社会保障審議会介護保険部会の報告書「介護保険制度の見直しに関する意見」(意見)では、利用者に関連する項目が数多く盛り込まれている。事業者にとっても、利用者の動向が変化する可能性があり、見落とせないポイントだ。【ただ正芳】
今回の介護保険部会の議論で最大の“サプライズ”は、65歳以上でも現役並みの所得がある人について、自己負担割合を3割まで引き上げる案が議論も大詰めの11月の段階で示されたことだろう。
一律1割だった介護保険の利用者負担が引き上げられたのは昨年8月。「年間合計所得金額160万円、年金収入の場合280万円以上」の所得がある人について、負担が2割に引き上げられた。その引き上げからわずか1年余り後、一部の利用者にさらなる引き上げを求める方針を厚生労働省が提案し、そして介護保険部会で了承された。
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