【株式会社医療経営研究所 伝え方コンサルタント 佐藤健太】
皆さん、こんにちは!
伝え方コンサルタントの佐藤健太です。病院現場におけるリーダー育成をテーマにお伝えしてきたこの連載も、今回が最終回です。最後は、「部下の主体性を高める3つのポイント」として、病院の未来を担う次世代リーダーの育成に関するまとめのお話をしていきます。
働く人は、大きく3つのタイプに分けられるといわれています。
① 求められていること すら できない人
② 求められていること しか できない人
③ 求められている 以上の 価値を、主体的につくり出せる人 皆さんがリーダーなら、どんな部下に囲まれていたいですか? きっと③の人ですよね。
①は、残念ながら社会人としては失格です。入職したばかりの新入職員であれば仕方ないかもしれませんが、組織をマネジメントする立場としては、一刻も早く部下がこの状態から抜け出せるよう育てなくてはいけません。
実際の現場に多いのは、②のタイプだといわれています。一見すると可もなく不可もない仕事ぶりのように思えますが、こういう人たちはいずれ多くの仕事を機械やAIに取って代わられてしまうでしょう。
医療経営を取り巻く環境が激しく変化を続ける今のような時代には、③のように、 常に自ら考え、動くことのできる主体性が高い人材 のニーズが飛躍的に高まっています。
では、どうすれば③のような人材を育成することができるのでしょうか。そのために大切なのが 「腑に落ち感」 です。「腑に落ち感」とは、人がどれだけ納得して動いているかということ。これが低ければ、「どうして自分がこんなことを…」とか、「自分ばかり大変な思いをしている」といったネガティブな感情が心の中に蓄積され、仕事の質も高まりません。
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