【株式会社医療経営研究所 伝え方コンサルタント 佐藤健太】
皆さん、こんにちは!
伝え方コンサルタントの佐藤健太です。今回は「部下と仕事観を合わせるミーティング」について取り上げてみようと思います。
以前、ある病院の事務長からこんな相談を受けました。
「ここ数年、スタッフの入れ替えが激しかったためか、ベテラン職員と入って間もない職員の間で、仕事への考え方や価値観に違いが散見されるようになりました。その結果、サービスの質が落ちて、患者さんからの評判も芳しくないようで…。スタッフの意識統一が喫緊の課題なんです」
こういったケースは多かれ少なかれ、どこの職場にも存在するのではないでしょうか。十人十色とはよく言ったもので、10人いれば10通り、100人いれば100通りの価値観が混在しているのが職場です。そのため、多くの病院ではチームとしてまとまった行動が取れるように「院内規程」や「行動指針」、「各種マニュアル」を整備していますが、それらが一人ひとりにきちんと浸透しているかと言えば、必ずしもそうではないようです。
チームのメンバーが全く異なる価値観で仕事をしていたら、どうなるでしょうか。それぞれの向いている方向がバラバラでは、患者さんに対して質の高い医療サービスは提供できず、病院の評判が悪くなり、患者数が減って経営が悪化してしまう・・・といった事態も起きかねません。チームの価値観を合わせることは患者さんのためにも、病院経営のためにも大切なリーダーの仕事です。
■仕事観を合わせるためのミーティング
では、チームとして働く上での価値観、つまり「仕事観」はどうすれば合わせることができるのでしょうか。私は次のようなミーティングを行い、チームの仕事観を「見える化」することをお勧めしています。このプロセスを通じて、お互いの考え方を知ることができるだけでなく、軸となる共通の指針を作ることができます。
次回配信は12月16日5:00を予定しています
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