介護労働安定センターはこのほど、「介護事業所の雇用管理の実態と介護労働者の就業意識調査-平成26年度データの分析-」の報告書を公表した。事業開始から年数が浅く、規模の大きい「施設系(入所型)」の事業所において、職員の定着率が悪化する傾向が見られた。【大戸豊】
介護従事者向けの調査結果は、「訪問介護員」「介護職員(訪問介護以外の事業所で働き、直接介護を行う職員)」「2職種計」に分けて示している。
職員の定着状況に対する事業所の認識は、「定着率は低くない」69.0%、「定着率が低く困っている」18.6%、「定着率は低いが困っていない」8.3%で、約7割が「定着率は低くない」(人材が定着している)と認識していた。介護事業を始めてから年数が浅く、「施設系(入所型)」で事業所規模が大きいほど、「定着率が低く困っている」割合が高かった。
さらに5年間の時系列で定着状況を見た場合、「施設系(入所型)」に悪化の傾向が見られた=グラフ1=。
グラフ1 5年間の定着率の状況
介護労働安定センター 「介護事業所の雇用管理の実態と介護労働者の就業意識調査」結果報告書より(以下同様)
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