団塊の世代が後期高齢者となる2025年を見据え、国が整備を急ぐ在宅医療の提供体制。政府の推計によると、現在、その担い手である訪問看護に従事している看護職は4万人ほどだが、さらに5万人増やす必要があるとされている。しかし、思うほどには増えていないのが現状だ。そのような中、日本看護協会(日看協)が訪問看護師を増やす事業に本腰を入れ始めた。【坂本朝子】
日看協は、試行事業を経て、訪問看護の経験がない看護師でも、2日間の研修で訪問看護の魅力を知ることができる「訪問看護入門プログラム」「同指導要綱」を作成。今年2月に協会のホームページ上で公表した。
同プログラムは事例研修やグループワークを行う「紙上演習タイプ」と、同行訪問も行う「同行訪問タイプ」の2種類あり、受講者の数や経験に応じていずれかを選択できるようにしている。
17日には、研修の講師やファシリテーターになり得る訪問看護認定看護師や看護系大学の教員ら約90人を対象に、講義とグループワークを織り交ぜた説明会が催された。
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