■区役所の停電、「電源の多重化」で回避
「横浜市立大学附属市民総合医療センター(市大センター病院)で発電した『電気』を、区役所や消防署などが入る南区新総合庁舎に供給できるメリットは大きい」。2011年3月、東京電力福島第1原発事故の影響で、横浜市南区の庁舎が計画停電のエリアに入り、電力供給が一時途絶えた。この時に得られた教訓などを基に、市は南区新総合庁舎の移転再整備事業に「電源の多重化」を盛り込んだ。
移転再整備事業の一環として、市大センター病院に電力と熱を作る「コージェネレーションシステム(CGS)」を2台設置。新庁舎への電力供給を実施している。CGSで発電した「電気」を市道に埋設した自営線を使って南区新総合庁舎に供給し、発電する過程で発生した「熱」は院内で有効活用する。
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