地域医療機能推進機構(JCHO)はこのほど、東京都内で第1回となる地域医療総合医学会を開催した。この中で、病院や介護施設における高齢者医療についてのシンポジウムが行われ、認知症への対応が話し合われた。ここでは、急性期病院における認知症サポートチーム(Dementia Support Team)の取り組みなどが紹介された。【大戸豊】
患者が入院すると、環境の変化により、BPSD(周辺症状)が見られることもある。その場合、睡眠導入剤や向精神薬の投与によるドラッグロック(薬による拘束)や身体抑制が行われることもあり、廃用症候群などを引き起こす要因にもなる。
西谷氏は、急性期病院への入院による弊害を減少させようと、DSTによる病棟回診を昨年からスタートした。回診は毎週火曜日の午前中に、医師と認知症看護認定看護師で行われる。都合が合えば、臨床心理士や病院附属の介護老人福祉施設の看護師も加わる。
回診では、対応に困っているケースを把握したり、患者の情報収集、認知症などの鑑別を行ったりしている。
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