【株式会社MMオフィス代表取締役 工藤高、株式会社メディチュア代表取締役 渡辺優】
2月19日、DPC病院には厚生労働省から医療機関別係数の内示があった。機能評価係数Ⅱの増減やDPC病院群にまったく興味はないという病院はなく、少なからず一喜一憂があったに違いない。DPC病院Ⅲ群の病院では「うちはずっとⅢ群に決まっている」と大して期待していないところも多いようだが、そのような病院の一つが、まったく意識していなかったのにDPC病院Ⅱ群になったことが分かり、大変驚いていた。内示の資料では、DPC病院Ⅱ群は2014年度診療報酬改定時の99病院から、16年度改定時には約140病院にまで増えているようだ。40病院ほど増えた背景には、実績要件3に従来の外保連手術指数など手術実績に加え、特定内科診療の項目が加わり、「3項目すべて満たす」から「6項目のうち5項目以上を満たす」に変更されたことがあるのかもしれない。
あくまでも推測の域を出ないが、14年度診療報酬改定時、Ⅱ群の実績要件3(高度な医療技術の実施)において、外保連の3項目のうちの1項目を満たせずⅡ群になれなかったところが、今回、その1項目満たしていないことは変わらず、特定内科診療をすべて満たしてⅡ群になったのかもしれない。内示直後から、さまざまな質問や有益な情報をもらった。そこで、今回の内示に関する内容も含め、機能評価係数Ⅱについてよくある質問に答えてみたい。なお、今回の内容は内示段階の情報であるため、今後変更があるかもしれないことはご了承願いたい。
次回配信は3月16日5:00を予定しています
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