今後も加速するとみられる医療機関のM&A。近年のM&Aの動向を見てみよう。【烏美紀子】
数年前から活発化しているのが、地方に拠点を置く中堅グループや医療法人が首都圏などで積極的にM&Aを展開する動きだ。東北地方を中心に多数の病院・介護施設を運営する「南東北グループ」は、その一つ。2006年に東京都心にクリニックを開設したのを皮切りに、総合東京病院、新百合ヶ丘総合病院を次々と開き、首都圏に進出した。
「医療や介護分野の自由競争はさらに激化し、病院や介護施設の統廃合も進む。医療を効率的に行うためには、大規模化は避けられない。グループ内で地域包括ケアシステムを構築できれば、非常に理想的」(渡邉一夫総長)= 関連記事「初の海外進出も、躍進する南東北グループ」 =というように、今後も関東、関西地方での大規模な展開を計画している。
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