【松阪市民病院総合企画室・副室長 世古口務】
既に述べてきたように、DPC/PDPS導入を契機に全職員の意識改革とチーム医療を通じて経営状況が改善された。さらに医師人事評価制度の導入により、各医師のモチベーションも高まった。
医師不足の中で看護師はチーム医療の要となり、「医療の質」のみならず「経営の質」の向上にも大きく貢献した。このような成果を生んだことで、行政側と議会側から、看護師の人事評価制度導入について理解が得られた。医師の人事評価制度導入から2年後の2010年度にスタートした。
看護師人事評価制度の基本的な考え方
当院の看護師人事評価制度において最も重視したのはまず、(1)病院運営に貢献してくれている優秀な看護師を正しく評価し、その貢献の度合いに応じて、医師と同様に「勤勉手当」という報酬で報いようとすること(2)これにより、看護師の定着化を図り、人材育成効果も期待しつつ、「医療の質」の向上を図ること-の2点である。
次回配信は12月16日5:00を予定しています
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