2年ごとにやってくる診療報酬改定への対応が、病院経営の最重要課題であることは間違いない。しかし、それだけに終始していては、改定のたびに右往左往してしまうもの。地域に強い存在感を示している中小病院には、どんな改定にも揺るがない経営方針や特色がある。【烏美紀子】
「職員の表情が生き生きと明るい。こんな病院に大切な家族を預けたい、そう思わせる病院だった」
10月に東京都内で行われたある表彰式で、こう評されたのは、医療法人寿芳会「芳野病院」(北九州市、一般106床/療養37床)だ。法人理事長で病院長も務める芳野元氏は、育児と仕事の両立に理解ある上司をたたえる「イクボスアワード2015」でグランプリを受賞。11月には「キャリア支援企業表彰2015」でも厚生労働大臣表彰を受けるなど、徹底して職員を大切にする同病院の経営に全国から注目が集まっている。
経営に相乗効果、新たな資源を掘り起こせ-改定対策だけじゃない!強さのヒント(下)
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