九段坂病院は、脊椎・脊髄手術の件数が年間1000件以上と全国でもトップクラス。東大や慶大といった大学病院からも患者の紹介があり、「整形に強い病院」として知られている。だが、神奈川や埼玉など、隣接する県から訪れる患者も多く、退院後の開業医との連携が課題となっていた。
都の推計によると、区中央部医療圏では10年後、少なくとも1日530.8人の患者が他県から流入し、707.7床分(病床稼働率75%と仮定)を他県の患者が利用している状況だ。「集患は広範囲でできるのですが、地域性が欠けている部分がありました」。鳥飼達也事務次長はこう明かす。
16年度改定の足音…それぞれの選択(4)―回リハで稼働率のジレンマ、対策講じる
16年度改定の足音…それぞれの選択(5)―同一建物4分の1減算で在宅医療の現場は?
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