2014年度診療報酬改定では、在宅で療養中の患者の「かかりつけ医機能」を評価する管理料の報酬体系が大きく変わり、集合住宅などに住む複数人の患者を同じ日に訪問する「同一建物居住者の場合」は、報酬額が改定前の4分の1程度に下がった。浜松市中区で訪問診療に取り組む「坂の上ファミリークリニック」の小野宏志理事長は、この改定の影響で、積極的に取り組んできた地域包括ケアシステム構築のための活動をいったんストップせざるを得ない状況だという。また鹿児島市で「ナカノ在宅医療クリニック」を運営する中野一司理事長は、集合住宅に住む軽症の患者をどう診ていくかが、今後に向けた大きなポイントだと指摘する。【佐藤貴彦】
16年度改定の足音…それぞれの選択(1)-7対1堅持、包括ケアに備える
16年度改定の足音…それぞれの選択(2)-ADL加算、疾患別リハ除外が障害に
16年度改定の足音…それぞれの選択(3)-10対1から地域包括、単価アップ
16年度改定の足音…それぞれの選択(4)-回リハで稼働率のジレンマ、対策講じる
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