厚生労働省は10日に開催された厚生科学審議会のがん登録部会で、2016年1月に開始する全国がん登録制度の政省令公布が遅れている理由について、研究目的でのがん登録情報の保有期間を条件付きで最長100年に延長可能な政令をめぐり、内閣法制局との調整に時間を要していることを明らかにした。厚労省は研究に必要な保有期間を再検討した上で、政令を修正して公布を急ぎたい考えだ。【君塚靖】
法施行前がん調査研究の同意代替措置を検討(2015/02/13)
全国がん登録、生存率や検診の精度向上に(2015/01/28)
全国がん登録情報「研究で100年保有も」(2014/08/18)
この日のがん登録部会には、国に代わり、全国がん登録制度のデータベースの管理などをする国立がん研究センター(国がん)が、これまでの部会の議論を踏まえた、「全国がん登録届出マニュアル」(案)と、「全国がん登録における個人情報保護のための安全管理措置マニュアル」(案)を示し、委員などから完成版の作成に向けた意見を聴取した。
(残り1404字 / 全1855字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】
【関連キーワード】