骨太方針2015には、医療・介護提供体制の適正化の一環として、15年度中に、国で目標設定のため標準的な算定式を示した上で、都道府県別の一人当たり医療費の差を半減させることを目指すことが盛り込まれた。限られた予算の中で、医療費を抑える手段としては、台湾が02年から始めた「総額予算支払(グローバルバジェット)制度」が参考になる。専門家に、グローバルバジェット制度から学べることを聞いた。【君塚靖】
骨太方針2015、識者に聞く(2015/06/30)
骨太・再興戦略・規制改革計画 医療の要点(2015/06/30)
医師で弁護士の米山隆一氏は、東大大学院で台湾のグローバルバジェット制度の研究をしていた。
米山氏は、グローバルバジェット制度の発想は、故事の「入るを量りて出ずるを為す」という考えが根底にあるとした上で、「収入がどれくらいあるかの予想に基づいて次年度の予算を計算してから、それに釣り合った支出を行うべきだということです。予算を意識して、それに合わせて医療の提供の仕方を変えていくのです」と話す。
次のページに「台湾のグローバルバジェット制度のイメージ」図を掲載しています。
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